テレビ「ソノサキ」で、「パソコンってどうやって捨てたらいいの?」についてのお悩みや、その先について紹介されました。
今回はパソコンの処分方法や回収、データの消去方法についてまとめました。
パソコンはゴミとして処分できる?
結論からいうと、パソコンはゴミとしては捨てられません。
法律でリサイクルとして出さなければならないことが、定められています。
パソコンはどうやって処分すればいい?
パソコンの処分方法は、現在3つの方法があります。
パソコンの処分方法1:メーカーに回収してもらう
2003年に「パソコンリサイクル法」が制定されています。
これはメーカーに回収を義務付けたもの。
自分のパソコンがメーカーに回収してもらえるかどうかは、「PCリサイクル」というマークやシールが貼られているかで判断できます。
このシールが貼ってあるパソコンは、パソコンを購入した際にリサクルの料金も払っているのでメーカーが無料で回収してくれます。
処分するパソコンのメーカーへの申し込み方法は、次のとおりです。
1.自分の所持しているパソコンメーカーのホームページから、パソコンの回収を申し込む。
2.処分したいパソコンの型番や住所を登録する。
3.ダンボールなどに詰める。
4.指定された日時に宅配などの回収を待つ。
PCリサイクルマークがない場合は?と思いますが、このマークがなくても、有料で回収してもらえる場合があるので各メーカーに問い合わせするとよいでしょう。
パソコンの処分方法2:市役所の回収ボックス
メーカーに回収の手続きをするのが面倒だったり、回収の日程が合わない場合があります。
そんなとき、市役所などの回収ボックスに投函する方法もあります。
神奈川県横浜市にある南区役所。
こちらには小型家電の回収ボックスが設置されています。
横浜市の南区役所では、縦15センチ、横30センチの家電であれば、無料でリサイクルしてくれます。
他にも携帯電話やPHSも回収できるようです。
インクカードリッジの回収箱のように簡易的なダンボールではなく、業者以外は取り出せない回収ボックスとなっているので安心できますね。
ただし、自治体によっては回収ボックス自体の取扱がなかったり、各自治体で定めた大きさがあるので、自分の住んでいる地域の自治体で調べてみるとよいかもしれません。
パソコンの処分方法3:専門の回収業者に頼む
パソコン回収業者は、無料で回収してくれることが多いです。
また、自宅まで回収してくれたり、着払いで対応してくれることも。
・パソコンに「PCリサイクル」のマークがついていなかったり
・住んでいる地域に回収ボックスがなかったり
・メーカーに頼むにも有料で困っている
といった場合に、パソコン回収専門業者を選択するのもアリです。
最近だと、パソコンを処分するのに「ヤマダ電機」に持ち込みしたり、着払いで発送すれば無料で引き取ってくれるサービスもあります。(ただし、ヤマダ電機で引き取るサービスを行っている店舗は限られているので、持ち込みする場合は確認が必要です。)
他にも、無料で回収してくれるパソコン回収業者はいくつかの業者があります。
・国が認定している回収業者「リネットジャパン」
ホームページからチャットで相談できるので、回収可能なものか確認できます。
その他にも小型家電の回収も行っています。
【国が唯一認定】不用なPC/小型家電宅配便回収のリネットジャパン。
・Macのパソコンのみ回収する回収業者「Mac無料回収センター」
Mac製品のパソコンを回収してくれます。
こちらもホームページからチャットで相談できるので、ちょっとした疑問も聞きやすい会社です。
>>>全国対応!不要・壊れたMacの処分は【Mac無料回収センター】
・ついでにパソコン以外の電子機器も買い取りしてもらいたい「Jan-gle」
タブレットやスマホも買い取りしてもらえるので、おススメです。
>>>不要なパソコン・スマートフォンを送料無料で高額買取!
・テレビ「ソノサキ」で紹介された回収業者「株式会社パソコンファーム」
今回テレビで紹介されたのは、埼玉県三郷市にある「株式会社パソコンファーム」。
>>>株式会社パソコンファーム
年間10万台ものパソコンをリサイクルしています。
こちらの会社では、まだ使えるパソコンや部品を集め、中古で販売しています。
回収したパソコンは、一度すべて分解しているのだそう。
パソコンの分解は、一つひとつ手作業で解体されます。
手作業というと手間に感じますが、リユース可能なものがある場合は、手作業でないと傷がついてしまうため。
たとえば、ノート型パソコンは
・基盤
・DVDドライブ
・ハードディスク
・ファン
・キーボード
・バッテリー
の構成になっていますが、これらのパーツ単位で分解しています。
パソコンを処分する際の完全なデータ消去方法とは?
メーカーに送ったり、自治体の回収ボックスに入れる際は、情報が漏えいしないように、事前にデータの消去を行わなければなりません。
ちなみに
・ファイルをデスクトップのゴミ箱に入れて空っぽにする。
・買った時の状態に戻す、データの初期化
といった方法は、データを復元されてしまう可能性があるので、削除しても意味がありません。
パソコンを処分する際の完全なデータ消去方法1:専用のソフトを使う
次のような専用のソフトで削除すれば、データの復元はほぼ不可能と言われています。
・電子データシュレッダー2
・ターミネーター10plus データ抹消
・ターミネーター10plus 抹消セット版
また、最近のパソコンには、はじめからソフトが入っている場合もあるそうですよ。
パソコンを処分する際の完全なデータ消去方法2:専門の回収業者
今回紹介された回収業者「株式会社パソコンファーム」では、ハードディスクのデータ消去マシンがあり、それぞれのハードディスクがケーブルに繋がれています。
ハードディスクは磁気で記録されますが、今回の消去マシンでは、何もないデータ(磁気)を3回書き込みます。
これを行うことで元からデータを消去できるのだそう。
3回も書き込む理由は、元のデータをしっかり消すためなんだとか。
例えていうと、録画したビデオテープの上から真っ黒な画像を3回上書きするようなイメージです。
中身が消去されたハードディスクは、パソコンに再度組み込まれ、中古販売されます。
しかし、このハードディスクでも、古くてデータが読み込めなかったり、壊れているハードディスクもあります。
その場合は中古として販売できないため、物理的に破壊するのだそう。
その方法は、ハードディスクをプレス用のマシンにセットして、真ん中からプレスし、まっぷたつにしています。
この作業を行うことによって、個人情報などのデータが読めないようにしているのだそう。
それでもきちんとデータが消去されているか心配な人のために、持ち主の眼の前でデータ消去を行ってくれる会社もあるのだそう。
パソコンが処分されたあとは金を取り出してリサイクルしている
パソコンの頭脳と呼ばれる「基盤」は、「金」が使われているものが多いです。
しかし、デスクトップ1台分でわずか0.5gしか取れません。
かなり少ないですね!
しかし、これらを回収している会社があります。
秋田県鹿角郡の「小坂製錬株式会社」では、基盤から金を取り出し、製品化しています。
ノート型パソコン10万台分で、なんと延べ棒1本分の金がとれるんだそう。
ちなみに金の延べ棒1本で、およそ6,000万円。
日本のパソコンや家電に使われている金は、およそ6,800t。
これは世界に埋蔵されている金の16.4%に及びます。
パソコンからとれた金の使いみち
また東京オリンピック・パラリンピックでは、パソコンや電気家電などからとれた金で、メダルを作るプロジェクトが進行されています。
メダル5,000個分をリサイクル金属で作るのだそう。
これは世界発の試みとなります。
パソコンの処分方法の感想
パソコンの処分方法についてまとめました。
パソコンや家電から出る金が、メダルに有効活用されるのはいいですね!